ポケットチーフコンシェルジュの深見です。
今日は、メンズスーツに必須のアイテム「ポケットチーフ」の由来について少しお話をします。
ポケットチーフの由来についてご存知ですか?
じつは、ポケットチーフはもともと「ハンカチ(ハンカチーフ)」でした。
ハンカチをさかのぼると「カチーフ」だったといいます。
カチーフとは、女性が頭に被る布のことをいい、これが手に持つ「ハンド・カチーフ」となり、ハンカチーフになったと言われています。
ハンカチは、中世欧州では貴重品で、親から子に受け継がれたり、婚約のしるしでもあったと言われています。
婚約指輪ならぬ、婚約ハンカチーフというわけですね!
最初は、このハンカチをウエストコート(ベスト)に忍ばせていましたが、その後1800年代半ば、ジャケットに胸ポケットができ、入れるようになりました。
ちなみに、胸ポケットは、このハンカチを入れるために作られたというわけです。
時は流れ、1900年代になると、革命ムードがヨーロッパに吹き荒れ、この時代に入ると市民層が勢いを増してきました。王室文化からハンカチもどんどん一般的なものとなり、どんどん豪華に、そして大きくなり、また、様々な形のものが作られました。
飾りや刺繍も年々豪華になり、人々は競うように形も丸や楕円や三角もあったそうです。
その後、バッキンガム宮殿、マリーアントワネット妃の夫、ルイ16世により、ハンカチは正方形でなければならない!という法律が作れらたそうです。